厳島神社は海を敷地とした大胆で独創的な配置構成、平安時代の寝殿造りの粋を極めた建築美で知られる日本屈指の名社です。廻廊で結ばれた朱塗りの社殿は、潮が満ちてくるとあたかも海に浮かんでいるよう。背後の弥山の緑や瀬戸の海の青とのコントラストはまるで竜宮城を思わせる美しさです
国宝・重要文化財
推古天皇元年(593)、佐伯鞍職[さえきくらもと]によりご創建と伝えられています。
説は、色々ありますが、「いつき島にまつれる神」という意味から、「伊都伎島[いつきしま]大明神」、「厳嶋神社」等呼称され、現在は、「嚴島神社」となっています。
原始宗教のなごりで、島全体が神の島として崇められていましたので、陸地では畏れ多いと海中に社が建てられました。
| 造り | 寝殿造桧皮葺[しんでんづくりひわだぶき] |
|---|---|
| 御祭神 | 天照大神[あまてらすのおおかみ]の娘である宗像[むなかた]三女神 市杵島姫命[いちきしまひめのみこと]、田心姫命[たごりひめのみこと]、湍津姫命[たきつひめのみこと] |
平清盛が久安2年(1146)安芸守に任官され、平家の氏神として尊崇し、平家一門の権力が増大するにつれてこの社を尊崇する度合いも増し、社殿を現在の姿に造営しました。
都から後白河上皇、建春門院、中宮徳子、高倉上皇、建礼門院を始めとする皇族や貴族が訪れたので、都の文化や建築が宮島に入ってきました。
現在も嚴島神社に伝承されている舞楽は、清盛公によって大阪四天王寺から移されたものです。
社殿は、災害により何度か立て替えられていますが、清盛公が造営した当時の姿を伝えられているといわれています。
国宝・重要文化財の建造物は20基・美術工芸54点等261点。東廻廊45間、西廻廊62間。本社の他に客神社・朝座屋・祓殿・高舞台・平舞台・左右門客神社・火焼前・大国神社・天神社・能舞台・反橋・長橋・揚水橋・内侍橋の建物構造群からなっています。
東廻廊入口は切り妻造り、西廻廊入口は唐破風[からはふ]造りで、廻廊幅は約4m・長さ262m(108間)・柱間約2.4m(8尺)・一間に8枚の床板が敷かれています。床板の隙間は、高潮時に床下から押し上げてくる海水の圧力を弱め、また廻廊に上がった海水を流す役目をします。
床板は、現在養生板が敷いてあり、本来国宝の一部である床板の上に敷いてあるところから土足で歩くことができます。
アクセス方法
【車】
(東京方面)
広島岩国道路廿日市IC下車、国道2号経由で宮島口フェリー乗り場まで約10分、フェリーで約10分
(九州方面)
広島岩国道路大野IC下車、国道2号経由で宮島口フェリー乗り場まで約10分、フェリーで約10分
【JR電車】
JR広島駅から山陽本線で宮島口駅まで約25分、フェリーで約10分
【路面電車】
広島電鉄・広島駅から広電宮島口駅まで約60分、フェリーで約10分
【船】
広島港(宇品港)から宮島桟橋まで高速船で約22分
平和公園元安橋桟橋から宮島桟橋まで高速船で約50分
【広島空港より】
リムジンバスで広島駅行きに乗車(約48分)。JR広島駅から山陽本線下りでJR宮島口駅下車。